棚田をきっかけに東京で交流広がる

人と人との出会いが新しい出会いを生む。そんなつながりを感じる出来事が、6月13日、東京のゲストハウスで行われた。

始まりは、棚田を守ろう会(松木繁明代表)が年4回行うイベントの交流会。NPO法人樹恩ネットワークのツアーで色川を訪れた高野康さんの提案だった。これまでに、何度も色川に足を運んでいる高野さん。東京での人脈を生かし「色川・和歌山の魅力を伝えたい!」と、提案してくれたのだ。

当日は、高野さんと建築家の立田一幸さんが声をかけた20人以上の人が集まった。立田さんの知り合いの和歌山市在住のシェフが、色川のジビエ肉や野菜を使った料理を提供。参加者から驚きの声が上がるほどのおいしい料理を堪能した。

会からは、遠路はるばる3人が参加。色川の特徴や産品・会の活動紹介、色川での野菜作りや暮らしぶり、獣害との向き合い方、と三者三様の内容を紹介。皆さん、地域づくりや地方への移住に興味がある人ばかりで、説明にも熱がこもっていた。ひとりひとりと話していたら、時間が全然足りず、あっという間に時が過ぎていった。

現地で交流を深めるこれまでの活動に加え、訪れた人がまた別の場所で色川を紹介してくれる活動の広がり方は新しい。草の根的活動が、じわりじわりと、守ろう会だけでなく色川のファンを増やす力になるはずだ。