特技や個性を生かした料理を堪能 らくだ舎

「人と人との接点となるような場所があれば」と思ってらくだ舎を始めて、7年くらいになる。その間に、色川の人もそうじゃない人も、数えるとそこそこたくさんの人がこの場所を訪れてくれている。本当にありがたいことだ。

すでに出会っている人もいれば、らくだ舎を通じて出会った人もいて、この場所を続けていくうち、さまざまな人がさまざまな経験をしてきて、それぞれに特技とでも表現すればいいのか、そんな何かを持っていることに気付いた(正確に書けば、気付いてはいたが、改めてそう思える機会をいろんな場面でもらってきた)。

7年を経て、他の人にもらくだ舎を「ひらいて」いきたいという気持ちや、関わり合う人たちの個性や特技が生きるような場所になっていったらという思いが芽生え、2023年3月から、「COLLECTIVE CAFE RAKUDASHA」(コレクティブカフェらくだ舎)というイベントを不定期でやるようになった。らくだ舎で料理を提供したいと思ってくれる人が、それぞれの経験や知識を生かした料理を振る舞ってくれるもので、2年の間に6回開催した。  

7回目を3月21日に開催し、普段かららくだ舎のメニューで野菜を使わせてもらっている大野区の島田乃梨子さんが、「バイン・セオ」というベトナム料理を作って提供してくれた。この料理は、ベトナム南部のお好み焼きのような料理で、中部は『バイン・ベオ』といって、折らずピザ風に食べることもあるそうだ。カンボジアにも同様の料理バン・チャオがあって、いずれも家庭料理として親しまれているらしい。

 当日は、色川の人も外の人も合わせて20人ほどが食べにきてくれて、一日賑わった。作る人も食べる人も、そこにいる人みんながそれぞれに楽しそうだった。

特技や個性がてらいなく発揮される先に、他の人も生きやすくなる。そんなことを目指した実験の一つとしてこのイベントはあり、らくだ舎自体もそんな装置の一つになっていったらいいのかなと思う。簡単なようで難しいことだけれど。