お弓祭り~1月2日10時から

色川の大野区では、毎年1月2日に「お弓祭り」という伝統行事が色川中学校運動場で行われます。今年も残すところわずかとなり、2011年のお弓祭りに向けて、大野区のお弓保存会のメンバーが結集し、役割分担などを決める会議が18日に開かれました。
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お弓祭りは、的射の儀式をし、万歳楽という祝詞をうたい、五穀豊穣や無病息災など村の平穏・繁栄を願う祭りです。戦前までは色川の各集落で行われていたようですが、現在は大野区にのみ残っています。大野区も他の集落同様、一度は途絶えましたが、昭和50年に、戦前のお弓行事を知る当時の古老たちの「復活させたい」という思いが強まり、昭和52年に、30年ぶりに復活。来年で34回目(雨天による中止も含む)を迎えます。

現在は、昔と比べて少し簡略化していますが、弓役、万歳楽役(舞手、引手、たたき手)、弓渡役、弓拾い、神主、水垢離役に分かれて執り行っています。かつてのお弓祭りの姿をできるだけ再現しようと、4年前から1月1日に水垢離も復活させました。

昔は形や弓の打ち方など動作の細かいところまで厳しく指導していたらしく、復活当時からかかわってきた田古良元昭さんは「もう少し儀式らしく決めてくれたら」と控えめながらに話します。

しかし、何とか復活させ、続けてきたこの祭りも、後継者不足や、当日の神事を見守る参列者の減少などの問題に直面しています。筆者も大野区若手としてこの行事を楽しみにしており、二度と絶やすことのないよう、精一杯頑張っていきたいと思います。

来年の1月2日、ぜひ見に来てください。
(執筆:ヨーヘー)