地元産堆肥を地区内で販売

色川堆肥組合(松本安弘会長)は、色川地区内での堆肥の販売・配達活動を、2月24日に行いました。地域住民にも堆肥をたくさん利用してもらいたいという目的で、毎年行っており、今回は22軒に、約10キロ入り200円の堆肥を、近年の販売数を上回る500袋を販売しました。–pagebreak–

この日は、小阪区にある堆肥場に組合員が朝から集まって作業し、雨天ではあったものの、昼過ぎには配達を終えました。

この堆肥場は、平成5年に国・県の補助を受けて建設され、茶業の生産量の増加と品質向上、有機農業における良質堆肥の安定供給を目的に、同組合が施設の管理運営を行っています。設立当時は、まだ有機栽培でお茶を作る農家が少なく、将来を見据えて、有機栽培農家を増やすことを目標としていました。今では、お茶だけでなく、畑や田んぼにも利用されています。

堆肥は、色川近隣の家畜農家から譲ってもらった牛糞と、藤野醤油醸造元の醤油粕、そのほか米ぬかやもみ殻などを混ぜて発酵させ、半年近くかけて作られます。

地元で作られた堆肥の利用者が増えることはうれしいです、堆肥を作る場所が限られているため、堆肥がよく使われる時期には不足ぎみになることが課題です。他方、農家の高齢化もあってか、販売数が急増することはなく、施設の維持・管理もなんとかできています。

有機栽培のお茶、野菜の産地として知られている色川に欠かせない堆肥場。筆者も、組合員として、堆肥場の維持・管理と良質な堆肥の安定供給、販売促進に努めていきたいと思います。
(執筆:ヨーヘー)

 堆肥場で堆肥を袋に詰める組合員

 利用者1軒1軒に配達します