雨が降らない!口色川で水不足

蛇口をひねると水が出る。そんな当たり前なことが日常の現在。その水が出ないとなれば一大事だ。蛇口をひねらなくても常に水が出ている家も多い色川では、山の水源や川からホースを使って水を引いている。そのため雨が降ると濁ったり、寒いと凍ったりする。逆に雨が降らないと川の水位が下がり、水不足に陥る。

 近年、色川でも雨量が少なくなり、そのため口色川区の30軒分の水を管理している縣川水道組合(長坂豊組合長)ではこの冬、水道が止まる問題が発生した。水守役の久保惠資さんと古田安さんが、水元に行って、ホースに水が入るように川をせき止める作業をしてくれたが、それでも雨が降らないので、さらに上流から水を引くことになった。今年1月16、17日に数人の組合員がホースを上流に持ち上げる作業をした。これで当面水の心配はないはずだった…が、それでもまとまった雨が降らない!!

 そこで、2月3日、組合員13人が集まり、セメントや赤土などを持って山を登った。上流の水元で、セメントと赤土を混ぜて、できるだけ水が漏れないようにせき止める作業をした。

こうした作業のおかげで、水道が止まることはなくなり、2月の中・下旬にはようやくまとまった雨も降って、一安心した。 住民たちは皆、「こんなことは今まで一度もなかった」と話す。しかし、今後もこうした水問題が起こるかもしれない。今回の一件で、水の大切さを再認識した。