色川空手クラブ 初の寒修行

空手

「いっちに、さんし、ごおろく、しちはち」
新春の寒空に元気な掛け声がこだまする。澄んだ空、少し風が強い晴れた1月10日に、色川空手クラブの子どもたち7人が、寒修行を行った。
色川神社に集合した一同は、まず昨年一年間の無事故、怪我なしで練習できたことに感謝し、今年の安全を祈願した。
その後、体を温めるためにランニング。口色川会館までを往復した。「頑張れ!」と保護者らの声援を受けると、子どもたちは疲れた様子など見せずに走り切った。

空手
次に、色川神社の前で空手の型の練習をし、気合いが十分入ったところで、いよいよメインイベント。神社の前を流れる川に入っての修行。冬の川の水温に「冷たい!!」と言いながらも、次々に入っていく。日々の鍛練の成果である。川の中にひざまで入り、「えい!えい!」と気合いを入れて、突きを繰り出す。一方で冷たい水が足の間隔を奪っていく。冷たいというより、「痛い」。ほんの数分だったが、水から上がるときは、すでに足は何も感じることができなかった。
しかし不思議なことに、その後ずっと体はポカポカし、「体が軽くなった」という子もいた。中には「来年はもっと長い時間しよう」というツワモノもいた。

厳しい修行に耐えた子どもたちは一段とたくましく、練習後の昼食を頬張る姿は、一回り大きく見えた。豊かな自然に囲まれた色川ならではの行事である。子どもと一緒に練習して、実は大人も成長できているのではないかと思えた。
色川空手クラブは、毎週土曜日午後6時半から色川中学校講堂で練習を行っている。大人も子どもも参加でき、見学も大歓迎です。(たなひろ)