コロコロランドが明るく!

大野川沿い、南斜面に位置するコロコロランド。2007年より、「色川明るい里山森づくりの会」(白水節二代表)により、植樹・管理されてきた森だ。杉檜の人工林でなく、さまざまな木が混在する雑木の森を復活させようと取り組みが始まり、今年で11年目を迎える。杉檜伐採のあと、ケヤキやエノキ、ムクやハナノキなど広葉樹のほか、桜は12種類も植えられ、四季折々の変化を楽しめる。子どもたちの遊び場として、住民や観光客など誰でも散策できる森として、親しまれてきた。

この度そのコロコロランドをもっと明るく、たくさんの人が訪れる場所にしようと、川沿いの杉檜が伐採された。実現したのは、土地の持ち主である塩﨑さん兄弟の尽力があったから。

「今年、塩﨑文二さんが自ら手のこぎりで杉を伐り始めたことがきっかけで、今回新宅伸一さんたち松本林業の皆さんに依頼して、伐採してもらいました。明るくなり、とても嬉しい。今回伐採した木は市場で値がついたそうで、先人が苦労して植えた杉檜が木材として役にたつと思うと、いっそう嬉しく思います」と伐採を依頼した安江満悟さんは笑顔で話してくれた。

これまでも「ほっと色川」で報告したように、昨年から今年にかけて、大野区の旧ゲートボール場周辺や口色川区の診療所前、小阪区の棚田周辺でも杉檜の伐採が行われるなど、色川全体で「明るくする」運動が広がっている。育ち過ぎた杉檜の林の伐採は、景観のよさだけでなく、獣害対策にもつながる。土地の持ち主や周辺で活動する住民、林業家みんなが協力した今回の伐採は、意義のある一歩だ。

川沿いがきれいになり、道沿いにも木々の美しい新緑を眺められるようになった。晴れた日には、ぜひコロコロランドをぶらりと訪れてみては。

伐採前の様子