「田舎で働き隊!」2人が活動開始

色川地区で10月から、2人の「田舎で働き隊!」隊員が活動を開始しました。–pagebreak–

農林水産省による「田舎で働き隊!」事業は、集落の抱える課題の解決や、地域資源を生かした事業の創出・発展などのために、都市部の人材を活用し、都市と農村の交流、集落の活性化を図ることが目的です。隊員は、一定期間、集落に暮らし、住民とともにさまざまな活動を行います。

色川地区では2009年からこの事業を導入し、昨年度の隊員は田垣内区に滞在し、お年寄りに昔の暮らしや行事、歴史などについて聞き取りし、「田垣内の思い出」という冊子を作成。また、色川地区の地域振興の取り組みや住民活動をサポートしました。

今年度の隊員は、久野秀明さんと永田秀樹さんの2人。久野さんは南平野区、永田さんは大野・熊瀬川区で、昨年と同様にお年寄りへの聞き取りや、地域振興のサポートを行います。2人とも和歌山市の出身。久野さんは仕事で長くマレーシアに滞在し、永田さんは青年海外協力隊員としてボリビアで活動した経験があります。

久野さんは「発展途上国での過度な開発を目の当たりにし、またそれに携わっていることが、本当に人生において正しいのか?大きな疑問を持ったとき、ある本を読み、日本の伝統的な暮らしが、本来あるべき人間生活なのではないかと思い、昨年から各田舎をめぐった中で、今回ご縁があり、南平野で生活をすることとなりました。どっぷりと都会生活につかりきっていました。わからないことだらけの出発となりますが、何卒ご指導のほどお願い申し上げます」。

永田さんは「主に『思い出』冊子の作成を担当させていただきますので、皆様から昔のお話を聞かせていただければと思います。またそれ以外でも、日常の雑用、作業などお手伝いさせていただきたいです。散歩が好きで、時間があれば地域内を散歩していると思いますので、お気軽に声をかけていただければうれしいです。ご迷惑をおかけすることもあるかと思いますが、どうぞよろしくお願いします」と話しています。

2人は来年3月まで活動を行います。
(執筆:たき)

久野さん(左)と永田さん