色川の文化財を虫干し

大野区の保郷会が管理する色川の文化財の虫干しが11月20日に行われました。–pagebreak–

虫干しは年に一度、文化財の状態を確認し、風通しの良いところで陰干しすることで虫を掃う行事で、11月の第3日曜日に行われます。

色川は山深い地域ですが、その歴史は非常に古く、昔から伝わる書跡や古文書などが文化財として保管されています。しかし、それらは非公開のため、この年に一度の虫干しの時にしかお目にかかることができません。

今回虫干しされた文化財は、古文書、旗、能面、棟札など。ひときわ目を引いたのが、色川氏にゆかりがあるとされるアゲハチョウの紋の旗です。絹の布地に描かれたアゲハチョウは、長年の歳月を経てもなお力強く優美。また、色川の歴史を今に伝える貴重な資料である色川文書、色川神社の仮面、楞厳寺に伝来する大般若経もお目見えしました。
(執筆:えい)

大野保郷会館で行われた虫干し