円満地公園で茶摘み・釜炒り茶作り体験

ゴールデンウィーク最終日の5月6日、汗ばむほどの初夏の陽気の中、茶摘み・釜炒り茶作り体験が行われた。円満地公園オートキャンプ場主催による毎年恒例のイベントだ。–pagebreak–

当初は4月29日に予定していたが、天候不順で茶葉の生育が遅れたため、日程を変更して開催された。

那智勝浦町内や新宮市、太地町などから、子どもを含む39人が参加。体験内容は、お茶の新芽を手摘みし、摘んだ茶葉を大きな鉄釜でパチパチと音がするまで炒り、むしろの上でしっかり揉んでから天日干しをするというものだ。

暑い日差しの中での手摘みが終わり釜炒りが始まると、茶葉の香ばしさが辺りを包んだ。むしろの上での手揉みは中々の重労働のようで、参加者はスタッフの手を借りたり、互いに助け合いながら作業を行っていた。

昼食には、公園側が用意した、茶葉をはじめとする山菜の天ぷら、色川の平飼い有精卵の卵かけごはんなどが振る舞われ、公園の芝生の上で色川の恵みを味わった。

午後に一時的な小雨があり天日干しは中断されたが、8kg分の生茶葉を持ち帰る人もいた。

参加者の中には毎年来ている常連も多く、その一人は「去年はおいしくできたから、今年は量を増やそうと思います」と毎年目標を持って参加しているとのこと。

色川では茶摘みと田植えが始まり、いよいよ忙しい農繁期がやってきた。お茶やお米、野菜、鶏卵を自給できる色川の土地の豊かさを改めて感じる。(しゅん)

大きな鉄釜で茶葉を炒る

むしろの上で茶葉をもむ参加者。地元のおばちゃんが手助けしてくれる

最後は干して乾燥させて出来上がり