籠の餅つき&柿漬け試食会

2011年、多くの日本人にとって、自然に対して人間はいかに無力かということを痛感した年ではなかっただろうか?各人いろいろと大変な苦労もあったかと思われるが、年末にそれらを振り払うべく、籠地区の住民らが餅つきを行った。–pagebreak–

加えて、昨年11月12日に漬け込んだ柿漬けの試食(たっぷり食べたが)の報告もさせていただく。

筆者もしばしば籠地区に足を運ぶが、いつもここが本当に過疎地域なのか?と疑ってしまう。20?30代の若い夫婦が多く、子どもの声もにぎやかに聞こえ、ちょっとした街の新興住宅地ではないのか、と勘違いするほど。

若手が多いので、つき手には困らず、餅つきは順調に進んだ。つきたての餅は、言葉で表せないぐらいのおいしさ。「でも少しアクセントが欲しいな」と、大胆で繊細な感性の色川青年会の大将が、大根の柿漬けの封印を、ついに開封した。

筆者も柿漬けの漬込み時に参加したが、目まいがするくらい、あるいは脳の裏辺りを痛く突き抜けるような、びっくりするほど渋かったあの柿が、塩と大根と出逢い、時間を得てじっくり恋をする中で、これほど芳醇な甘辛さになり、しかし、ほんのわずかの渋さを残す演出をしている。まさしく夫婦のような味になった。とてもおいしく、特に子どもがやめられない止まらない・・・になっていた。人工的な味は一切ないので、子どもには正直においしかったのだろう。自然の偉大さや人間の知恵、いろいろな面で考えさせられた日になった。

自然の脅威だけでなく、畏敬の念、人智の誉れをたたえ、2012年は皆様にとって良い年であるよう心より祈願いたします(注:漬けた柿は食べるべからず。渋い)。(のーやん)

水が浮いてカビ?らしきものも浮いていた

水を取ると芳香が漂う

沢庵より白い感じ

ほんのり甘い香りがする