つなげる遺徳顕彰の気持ち

11月1日、樫原区の狩場刑部左衛門神社で狩場刑部左衛門例祭が、狩場刑部左衛門遺徳顕彰会(須川政明代表)と樫原区(井上百合子区長)により行われた。

近隣市町を含む旧色川郷18カ村の英雄・狩場刑部左衛門とは?ご存知ない方は過去の本紙を読んでいただくとして、とにかくこの例祭は一区の宮祭りの域を超え、各区の区長や旧色川郷の町長らも参列してきた特別な行事だ。

とは言え、人口減少・高齢化による担い手不足が深刻なのは、他区と変わらない。特に2019年以来、コロナウイルス対策のため休止してきた例祭を再開した昨年は、年々少なくなる旧来の関係者のみで行う掃除の負担などを実感。今後について、検討を始める機運となった。例祭後の総会で、今後についてさまざまな意見が出たが、決定には至らなかった。

後日、井上区長・須川会長及び浦勝良事務局から、参列した色川在住の若手に、今後についてざっくばらんに話そうと声が掛けられた。

会長からは「例祭といえば、鉄の掟で11月1日と決まってきたが、今後は日曜開催など、柔軟にしたらどうか?」「自分が子供の時は、休みと祭りが一緒だったことは2回しかなく、思い出が沢山はない。子供も来れるようにしたらどうか?」との投げ掛けがあり、若手からは「色川にとって歴史的に大切な場所。樫原の人達の思いを教えてもらいながら、出来る形での継承を考えたい」などの声が上がった。

その後2年は偶然にも11月1日が休日という幸運もあり、まずは前週日曜の宮掃除への参加と、当日は子ども連れも歓迎という2点を実行することとなり、今年を迎えた。

掃除当日は雨予報だったものの鉄の掟通りの曜日で決行。複数の家庭が参加し、小学生、高校生も共に掃除に励む。作業後は、樫原の昔の様子などを聞きながら、温かい賄いを頂いた。

例祭当日は冷え込むものの好天に恵まれ、県外からも集まった地縁者、古座川町長、色川小中学校長、色川郵便局長、大野保郷会長、各区長や住民、加えて園児から中学生まで36名の参列のもと、滞りなく神事が執り行われた。

 色川一の餅の量!と言われる餅ほりでは、須川会長から「そっちにほおるぞ〜!」と子供達に向け声が掛けられた上に、ひらう人数と遠慮なしの子供が増えたため、大人も本気モードで餅をひらった。  その後の総会では、会長から今後について規約の改訂も含めて先に進めたい、と話され、特に「後に繋ぐためには子供が大事。曜日だけでも」と伝えた。

変えること・変えないこと。バトンの後先にいる無数の人たちと目を合わせ、これからの年月を重ねたい。