しめ縄とわらぞうり作りを体験

棚田の保全・無農薬での米作りに取り組む棚田を守ろう会(原和男代表)は、稲わらでしめ縄やわらぞうりを作る体験イベントを、11月21日に小阪の米作り体験農場で行いました。すがすがしい秋晴れの下、参加者・スタッフあわせて約30人が集い、わら細工を楽しみました。
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しめ縄作り体験は、同会が1年間に実施する田植え、草取り、稲刈りに続く最後の体験イベント。色川近隣だけでなく、兵庫や東京からの参加者もありました。

午前9時に集合した参加者は、希望に応じ、しめ縄作りとわらぞうり作りの2つに分かれて、地元・小阪区のお年寄りたちに教わりながら、昔ながらのわら細工を体験。わらで縄をなうところから取り組みましたが、初めてという人が多く、最初は戸惑いながらも、次第に慣れてきて、きれいな縄がなえるように。

しめ縄のほうは、縄を2本作り、1本の縄で片方を固くしばったわら束を3つに分けて、それぞれ中に小さなわらの芯を入れてしっかりとより、さらに、その3つをねじりながら編んでいきます。ねじった先をもう1本の縄でくくって止め、はみでたわらをはさみで切り取ってきれいに整えます。最後に、わらの飾り・しめの子と紙垂を付けて完成です。

参加者たちは、ねじり方がゆるかったり、反対向きにねじってしまったりと、悪戦苦闘。講師のお年寄りに「最初からやり直し」といわれながらも、それぞれ午前中で完成させました。

昼食の休憩時には、むしろ織り機が登場し、小阪で長期滞在中の合谷晶さんが実演。参加者らは興味深そうに見入っていました。その後、作業の続きを再開し、わらぞうり作りのグループも、講師陣に手伝ってもらいながら完成させ、皆自分の作品を持ち帰ることができました。

参加者からは「地元の方に手伝っていただいて、できあがったものを持って帰れるのは、思い出に残るのでうれしい」「スタッフとのふれあいが楽しかった」といった感想が聞かれました。
(執筆:たき)

まずみんなでわらで縄をなうところから

地元の人に教えてもらいながらわらぞうりを作る参加者