色川小学校でわらぞうり作り

「わらで作られているものはなんですか?」
「ぞうり!」「お正月のやつ!」「帽子!」「くつ!」

校長先生からの質問に、児童たちが次々に元気よく答えています。

町立色川小学校(大江清博校長)で毎年恒例のわらぞうり作りが、12月7日に行われました。
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講師役は地元の住民たちです。今年は、大野区から巽孝子さん、塩?計子さん、三隅富美枝さん、土屋和枝さん、熊瀬川区からは松葉一隆さん・千穗さん、口色川区から新宅みつゑさんが参加しました。

低学年の児童はわらをなってクリスマス用のリーフを、5・6年生はわらぞうりを作りました。まず、前日にたたいて準備していたわらをなうところから始まります。

「こうやって、こっちから向こうへのうていくんやで」

講師たちの丁寧な指導のもと、「難しい」「もう少しで2メートルや」と少しずつ要領をつかんでいく子どもたち。最後はきれいな布・リボンで鼻緒やリーフの飾り付けをして全員無事に完成。出来上がったぞうりをはいた児童たちは、「思ったよりもかたい」「おれのやつ、きたないなあ」と口々に感想を話していました。

昨年も講師として参加した新宅みつゑさんは今年95歳。「あんた、去年よりも足大きなったなあ」と、子どもたちの成長に目を細めていました。

昔から畑や日用品、家の壁など生活のいたるところで使われてきたわら。人生の先輩方から生活の知恵を学び、子どもと住民が触れ合う貴重な経験となりました。

後日、児童からお礼の手紙を受け取った松葉一隆さんは「子どもたちが喜んでくれてうれしかった。お年寄りは子どもと接する機会がなかなかないからほんまによかったよ」と話していました。
(執筆:ざっきー)

完成したリースとわらぞうりを持って記念撮影

お年寄りに教えてもらいながらわらぞうりを作る