おさすり作りに挑戦

茶摘みや田植えの準備で忙しい5月の色川。昔は端午の節句のころに、「おさすり」という菓子を作ったそうですが、家族が減ったせいか、最近では作る家庭は少なくなりました。–pagebreak–

ということで、「じゃあ作ろう!」と近所のおばあちゃんを先生に、伝統の和菓子作りに挑戦です。 

ご存知でしょうか?おさすりの葉っぱは「サルトリイバラ」といいますが、おばあちゃんたちは「いびつ」や「えべつ」「おさすりのはね」と呼んだりしています。もちろん色川にたくさんあり、集めることに苦労はしませんが、根元側にある、葉が厚いものが破れにくいので、おさすりにするにはいいようです。

採ってきた葉は、軽く洗い、蒸し器で5分ほど蒸します。そして、上新粉に少しの小麦粉を混ぜて、水で耳たぶほどの硬さに練り、先生お手製のこしあんを包んで10分ほど蒸します。それを先に蒸した葉で包むと完成です。

今回はさらに、上新粉にキビの粉を混ぜたおさすりも作りました。昔は各家庭で作られていたおさすり、ヨモギ入りや白あん入りなど、オリジナルも楽しそうです。

作り方は思っていたより簡単で、おいしく、子どもたちにも大好評でした。
(執筆:とばやん)
 

蒸す前の葉(右)と完成したおさすり。左はキビ粉入り

 

一気に3個たいらげた澪生(れお)君