小中学生が梅の加工を見学

那智勝浦町立色川小学校(丸谷昌良校長)と色川中学校(汐崎利勝校長)では、総合的な学習の時間を使った職場見学として、梅の甘い香りが漂う「耕人舎」(原和男代表)の加工場を6月14・15日に訪問しました。–pagebreak–

色川地区では雨間を見計らって梅の収穫が最盛期を迎え、その漬け込み作業が始まっています。

14日は色川小学校の5、6年生が口色川にある加工場を訪れ、工場長の吉田澄恵さんから説明を受けながら、収穫された梅が梅エキスや梅ジャムに加工される様子を、興味深く観察していました。

色川地区の各家庭でも梅ジュースや梅干を作っており、児童から「どうして家で作っているものと色が違うのか」「一度にどのくらいの量を使うのか」といった質問が聞かれました。

翌15日には色川中学校の2年生が訪問。代表の原さんから、耕人舎が設立された経緯や、田舎で仕事をする意味、地域の食材を使う地産地消などについて話を聞きました。

また、実際に作業で行う、20キロの梅が入ったコンテナや30キロの砂糖の袋の上げ下ろしなども体験し、「かなり重労働」と仕事の大変さを実感していました。

吉田さんは「耕人舎では無農薬栽培の梅しか使っておらず、自分たちが口にしたいものを作って商品にしている」と話し、小中学生たちは、砂糖もミネラルが豊富なものを使ったり、梅の選別にも手間隙をかけて行っていることなど、商品に対するこだわりに耳を傾けていました。
(執筆:ざっきー)

吉田さんから梅の選別について説明を受ける色川小学校の児童たち

原さんの話を聞く色川中学校の生徒たち