お弁当でお年寄りに元気を

台風12号により大きな被害を受けた口色川区。その後も雨のたびに避難を余儀なくされるなど、住民は不安を抱えて生活しています。–pagebreak–

高齢者だけの世帯も多く、そんなお年寄りたちに少しでも元気になってもらいたいと、口色川区のみどりの会(婦人会)が、励ましの弁当作りを企画。10月2日に9人の女性有志が集まり、手作りの弁当を用意し、お年寄り28人に配布しました。

メニューは、カボチャコロッケ、ジャガイモの揚げ煮、芋づるのきんぴら、キュウリの酢の物、青菜ごまあえ、マグロ刺身、ごはん、と盛りだくさん。住民の提供による色川産の野菜をたっぷり使用しました。

朝7時に始まった弁当作りは、わきあいあいと手際よく進み、10時に完成。分担してお年寄り一人一人に配り、近況や体調などの話を聞きました。その後再び集まり、それぞれの様子を報告し合いました。

お年寄りからは「来てくれてうれしいよ」「気遣ってくれてありがたい」といった声や、後から「いろいろ入っていて見た目も楽しめたし、おいしかったよ」と喜びの声が寄せられました。

同会では、今後もお年寄りを励ます企画を考えており、12月には、地区外に避難したお年寄りも招いて、みんなで楽しめる忘年会を開く予定です。

「助け合い」のきずなを実感する日々。悲しみの重みはそれぞれ異なるかもしれませんが、この苦難を皆で励まし合いながら乗り越えたいと思います。
(執筆:たき)

弁当作りに参加した女性たち

完成した弁当。励ましの言葉も付けた

お年寄り一人一人に配布。笑顔が見られた