
きっかけは、田垣内区の鳥羽山誠一区長の相談からであった。
「籠の運動場が鹿だらけで困っている!」
色川鳥獣害対策協議会(原裕会長)はこの問題を解決すべく、移動式大型檻「楽おりbig」を設置した。籠の住民の手厚い助力もあり、7頭の鹿の捕獲に成功し、以降は籠での鹿の目撃は減ったとのことだ。
この成功体験から、解体・移設が容易にできる楽おりbigの機動性を生かして、各区で鹿を捕獲し回っていく取り組みを計画した。毎年夏に行うライトセンサス(夜間鹿頭数調査)で取り回ったデータを生かすこともできる。
また、鹿捕獲の報奨金はプロジェクト運用と当協議会の活動の資金に回し、そして鹿肉は安価で販売し、住民の皆さんの食卓に回す予定である。あらゆる物が回り回るこの一連の事業を当協議会は「ぐるしかプロジェクト」と名付けた。
籠の次は、事前調査で10頭以上の鹿を計測した南平野で運用が開始された。しかし、実績は2頭だけの捕獲であった。 6月からは小阪区の棚田での運用が始まった。ここも同じく多数の鹿が歩き回り、実際に昨年と今年と相次いで稲の被害が発生している危険地帯である。色川内外からたくさんの人が棚田を訪れ、丹精込めて育てた稲を守るため、籠と南平野での経験を生かし、ぜひとも成果をあげたい。

