牛耕道具を譲ってくれた方々に感謝

5月21日の当コーナーに掲載された牛耕の記事を見てくれた、那智勝浦町太田在住の口地友一さん(93)から「道具を譲るよ」と連絡を受け、さっそく口地さん宅を訪ねました。
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からすきなどの牛の道具だけでなく、田んぼで使う筋引きや草つきも譲ってくれました。口地さんも「昔は家の前の田んぼを牛で耕したし、能入れもしたよ」とのこと。さらに、ほとんどの道具が口地さんの手作りなのには驚きました。

色川地区の熊瀬川でも、新舎昭さん(83)から「道具を残している」と教えてもらい、6月2日に訪問。からすきとうなぐらを譲ってもらいました。新舎さんも昔はそれらの道具を使って牛耕をしており、「わからないことがあればいつでも教えたるよ」と応援してくれました。

今までは興味半分で牛耕をしていたが、50年ほど前まで当たり前のように使っていた大切な道具を、口地さんや新舎さんはじめいろいろな方から譲り受け、また、さまざまなことを教えていただいているので、今後も一層気を引き締めて牛耕に励んでいきたいです。そして、上達できたらまた皆に見てもらい、恩返しをしたい思います。

ご協力、応援してくれる皆さんに心より感謝申し上げます。     
(原洋平)

牛耕や田んぼの道具を譲ってくれた口地さん

からすきを使っていた当時のことを話す新舎さん