なぜこれが?謎の売れ筋、まぐろ祭り

まぐろ祭り

全国有数の生鮮まぐろの水揚げを誇る勝浦漁港で、1月28日、恒例のまぐろ祭りが開催された。珍しくぽかぽかと陽気な気候のなか、会場はまぐろ汁や格安の刺身を求める約1万3000人の客でにぎわった。

23回目となる今回の祭りでは、那智大社御創建1700年と青岸渡寺西国三十三所草創1300年を記念して、1700食の刺身無料配布や、1300杯の色川茶無料配布が行われた。

色川からは、お茶をはじめ、ジャムや卵などさまざまな特産品で出店。こちらも多くの客でにぎわった。

浦勝良さんのブルーベリージャムは、開始早々約1時間で完売。「実は大黒様の生まれ変わりなのではないか」と疑いをかけられていた。平飼い有精卵のゆで卵も一定の間隔で人だかりができるほど好評で、むしろスタッフが困惑。鹿ジャーキーも珍しさからかよく売れ完売した。

不思議だったのは、清水家家紋の蝶をあしらった色川手ぬぐいに興味を示す人が非常に多かったこと。若い男性が一枚買っていったが、歴史マニアなのだろうか。もっときちんと解説をつければ売れる商品なのかもしれない。

参加したスタッフたちは販売の傍ら、差し入れされたまぐろの刺身に舌鼓。普段は忘れがちな、まぐろの町に住んでいることを思い出していた。