色川中学校生徒が職場体験

那智勝浦町立色川中学校(畑尻正大校長)の2年生2人が、円満地公園オートキャンプ場熊野黒潮本舗で、4~6日に職場体験学習を行いました。
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職場体験学習は、「働く人と接し、実際的な知識や技術に触れることを通して、学ぶこと・働くことの意義を理解し、生きることの尊さを実感する」「正しい職業観や勤労意欲を養う」「主体的に進路を選択決定する態度や意志などを培う」「地域の社会環境や自然環境を直接体験することで、地域の現状を知り、自ら設定した課題解決に役立てる」ことが目的です。

円満地公園オートキャンプ場で職場体験したのは大石峻也君。勤務時間は午前9時から午後5時までで、コテージ・ログハウス・炊事棟・風呂・プールなどの掃除や片付けの作業をしました。

1日目は「全体の流れを知る」、2日目は「何をしたらいいか、自分でも少し考える」、3日目は「最後の日なので最後の最後まで頑張る」と目標を設定して作業に取り組んだ大石君は、「働くことの大変さを学んだ。作業はどれも大変だったが、働かないと生きていけない。もしも働くことが楽だったら、だらだらした人になってしまうだろう。働くことは大変だからこそ、生きていけるのだと思う。また、相手(お客さん)のことを考える、というのが印象に残った」と感想を述べました。

熊瀬川区の熊野黒潮本舗工場で体験した吉田大河君は、海水を汲んで運ぶ、釜に薪をくべる、塩を絞る、干すといった塩作りの作業や、窯の修理などを手伝いました。

3日間の体験を終えて「いろいろなことを学ぶことができたが、一番は仕事をすることの厳しさ。やりたくない仕事でもやらなくては仕事にならない。どんな仕事でも頑張ってやらなくてはいけないのはなかなか大変なことだと思った。また、仕事をする上でたくさん注意することがあり、中でも、けがに気をつけること、時間を守ること、与えられた仕事は最後までやりぬくことが大切だと学んだ」とのこと。

畑尻校長は「3日間の体験は、中学校生活で忘れることのできない貴重なものになると思う。この体験をこれからの生活に生かしてほしい」、担任の金澤亮先生は「この職場体験を機会に、将来、自分はどのような生き方をしていきたいのか考えてほしい。また、職場体験が無事に終えることができたのは周りの方々の協力があったから。お世話になった方々への感謝の気持ちを忘れないでほしい」と話しています。
(執筆:たき)

コテージを掃除する大石君

絞った塩をふるう吉田君