宮祭りで豊作を祈願

口色川区で杉本神社の例大祭が9月1日に行われました。毎年この日に開かれる宮祭りで、区民は3日前に神社を掃除し、2日前にもち米50キロを洗い、前日にもちをついておきます。また、宮祭りの後には、口色川区の青年会「成友会」主催の懇親会が開かれるため、区の婦人会「みどりの会」が前日から料理を準備しました。
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1日は10時半に区民が集まり、熊野那智大社の池本泰三宮司が来て式典が始まりました。宮司が祝詞を上げて、氏子の無事と農作物の豊作、氏神様のますますの繁栄を祈った後、参列した区民が玉串を捧げました。参列者にお神酒が配られた後は、恒例のもちまき。大野保育所の園児や小中学生たちも集まり、約50人が待ち構えると、社務所から宮総代や役員らが一斉にもちをまきました。

この時期は天候が不安定になりがちですが、1日は晴天に恵まれ、懇親会はそのまま神社で行われました。宮祭りの前に、神社の崩れていた石段や玉垣が区民の寄付で修復されたので、そのお祝いも兼ねて開かれました。女性陣が用意した料理は、おまぜ、おでん、串揚げ、トイモの酢の物、カボチャのサラダなど。猛暑日ではありましたが、鎮守の森の木陰は涼しくて心地よく、区民はのんびりと楽しみました。

「昔は敷地いっぱいに人が集まった」「出店があったり、相撲や盆踊りをしたり、ようにぎわった」といった昔話も聞かれ、年々参加者の数が減っていくことに寂しさを感じつつ、これからもこうした行事が区民の手で守られていくことを願いました。
(執筆:たき)

大にぎわいのもちまき