小阪・口色川の住民が2回目の交流会

小阪・口色川の区を越えた交流会が、前回から約4カ月ぶりの11月4日、口色川会館で開催された。両区から約30人が参加し、普段なかなか会う機会がない人々も久々の再会を喜ぶ場面も。小阪区の尾林康夫区長の挨拶を口切りに、交流会を呼びかけた口色川区の新宅伸一区長が挨拶。尾林さんは、「お年寄りを守っていくこと、先を見据えた集落づくりを、住民主体で話し合っていくことが大事」と挨拶。新宅さんは「空き家の確保は、地元が中心にならなかったら進まない。どんな人でも居場所を探している人の拠り所になろう」と強く呼びかけた。

小阪・口色川共に、住民有志が豪勢な食事を用意し、最初は少し緊張した面持ちだった皆さんも、おいしい食事をいただきお酒も入り、次第にワイワイと賑やかな会に。

ひと心地ついた後は、一人ひとりにマイクが手渡され、リレー式に思いのたけを伝える場に。「色川に住む、それだけでも意味がある」「綺麗なこの色川の川を守りたい」「多様性が大切」「人の温かさがある」「こうした機会があってよかった」など、それぞれ思いを伝えていたが、根底にあったのは「人の大切さ」「色川という土地への愛着」だったように思う。

色川がこの先10年、20年と、歴史を受け継ぎながら「営み」が続くために、必要なことはなんだろう?「特効薬」はおそらくない。住んでいる人一人ひとりが、少しずつこの問題に「自分ごと」として向き合って、力を合わせる。これが、遠回りに見えて体の内側から効く「漢方薬」な気がする。