『色川だより』第27号完成

色川で年に一度刊行される地域誌『色川だより』が、今年も8月1日に完成しました。–pagebreak–

同誌は、昭和49年に復活し平成3年に再編成された「色川青年会」が、色川を故郷に持つ人々に地域の情報を発信しようと平成4年に創刊しました。創刊号には、過疎化・高齢化が進み、このままでは居住地としても帰省地としても成り立たなくなってしまうことを危惧し、「ふるさと色川」を守るために協力を訴える切実な言葉がつづられています。

同誌は年2回発行されていましたが、平成11年発行の第15号から年1回に。また、平成12年の第16号から、公民館三分館が編集・発行を引き継ぎました。それから10年、今回の第27号から、「色川地域振興推進委員会」(原和男会長)が編集・発行を引き継いで、再スタート。

これまでの同誌では、毎号、特集を組み、「遊び」「水」「林業」「色川茶」などさまざまなテーマの特集が企画されました。また、第20号以降は、「樫原」「南平野」「坂足」「小阪」「田垣内」「熊瀬川」と、各地区の伝統や昔話・思い出話などがまとめられています。

昨年発行の第26号の特集は「色川を語り継ぐ」。代々の暮らしの中で受け継がれてきた色川の文化が過疎化によって断ち切られようとしている中で、何とか「これまでの世界」を次世代につないでいきたいと、平成21年に発足した「色川を語り継ぐ会」が行った聞き取りのまとめとして、各地区の1年の行事や風習が、イラストとともに載せられています。

そして、今号では、色川小学校・中学校元教員や色川出身者の投稿、Iターンベテランの回想、聞き書き「田村泰子さんと田村店」のほか、毎号恒例の新規定住者紹介、色川の活動報告、熊野新聞「ほっと色川」の転載、色川の詩歌など、盛りだくさん。

発行責任者の新宅伸一さんは発刊にあたり、「創刊以来、一貫して、色川に関心を持つ方々に色川の『これまで』と『今』を精一杯お伝えしよう、そして色川の『これから』に思いを向ける人たちの輪が少しでも広がるよう頑張っていこう、との思いで続けてきた。『色川だより』の火を絶やしたくない、より良い『色川だより』にしていきたいという思いを強く持ち続け、編集委員一同これから頑張っていきたいと思っていますので、変わらぬご支援・ご協力をお願いします」と話しています。

同誌は1部1,000円。注文・問い合わせは色川出張所(電話0735-56-0101)まで。Eメールでのお問い合わせは info@furusato-irokawa.com まで。
(執筆:たき)