棚田で稲刈り体験

棚田で稲刈り

棚田を守ろう会(原和男会長)による稲刈り体験イベントが、9月16日に小阪区の米作り体験農場で開催された。

8年目を迎えた今年は、参加者とスタッフあわせて約40人が収穫に汗を流した。

「稲一束で、大体ご飯一杯分のお米が取れます。ぜひ、いつも食べているご飯の量を計算したり、本日の収穫で何日分のお米が取れるかを考えながら作業をしてください」

原会長のあいさつの後、スタッフにやり方を教わりながら作業を開始。時折雨が降る中、カッパを着て作業することもあったが、参加者は地元住民らと会話しながら、楽しく稲刈りを体験していた。

昼食には、スタッフが色川の食材をふんだんに使った料理を用意。空腹を満たした後も作業が続けられ、午後3時ごろにイベントは終了した。

今回も稲刈り体験イベントにあわせて、東京のNPO法人「JUON(ジュオン)ネットワーク」との共催で、15~17日に棚田作業のボランティアツアーが行われ、東京・大阪・京都などから10人が参加した。

また、今年からJICA(ジャイカ:国際協力機構)の青年海外協力隊OBが対象の田舎暮らし体験ツアーも企画され、15・16日に稲刈りや交流会を行った。

原会長は「今後もこのような機会を通じて、若者を中心に日本の田舎に目を向けてもらえるようにしていきたい。棚田での経験をきっかけに、色川のファンや関わりを広げていきたい」と意欲を見せる。

また、課題として「現在の人数では、自分たちの仕事の合間を縫って、棚田を維持管理するのが大変。負担軽減のために、常時棚田との関わりを持ってくれる人が必要だ」と述べ、農場長の松木繁明さんも「棚田の水量の調節や、獣害対策、重量のある機械の運搬が、管理において大変な作業」と話した。

棚田を守ろう会では、年4回、田植え、草取り、稲刈り、しめ縄作りと季節ごとの作業を体験するイベントを開催しているほか、棚田作業のボランティアも募集している。

棚田で稲刈り

みんなで記念撮影