色川新聞舗スタート

「おはようございまーす」

籠発の始発のバスのドアが開くとがっちりと束ねられた新聞が置かれている。運転手さんが、バスの回数券を取っている間にずっしりと重い新聞を取り出す。–pagebreak–

朝日・産経・毎日・読売、そして、スポーツ新聞、一つ一つに入っている宛名を確認しながら、配達順に並べ変え、コンテナへつめて配達開始だ。

広い色川全域へと車を走らせ、車を停めてから各家のポストまではなぜか走ってしまう。慌てているつもりはないのだが、走りたい衝動にかられるのは朝の新鮮な空気がそうさせるのだろうか・・・。

2月。災害後の道路事情や町の新聞販売店の経営統合などが重なり、色川内の朝刊配達が無くなり、新聞も郵便屋さんが届けてくれていた。

しかし、郵送になると遅い地区では午後3時過ぎに到着、日曜日は休み、広告は入らないなどといった不満が聞こえてきた。

その上、日曜日にはわざわざ町まで新聞を取りに下りる人や、特定の店の広告をもらうために、切手を貼った封筒を店に持って行き、広告を入れる時に郵送してもらっている人の存在を知ると、「地域のヒーロー」として、放っておけなくなった。

今の色川青年会のメンバーなら、何とか交代しながら朝刊配達できるのではないかと思い、青年会メンバー・町の新聞販売店・役場と話し合いを重ね、4月より、色川新聞舗として朝刊配達を始めることになった。

新聞を積み込み、色川全体を車で走ると、改めてその広さを実感し、こんなに広く配達件数は少ない、おまけにガソリンも値上がりしているとくれば、採算は合わないだろうな?と町の新聞販売店さんが郵送に代えたのにも納得してしまう。

しかし、地域のヒーロー色川青年会はがんばります!朝、新聞を抱えて走っている人がいたら、応援よろしくお願いしまーす。(とばやん)
 

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