小学生がブルーベリー園で体験

 梅雨が明け始めさわやかな快晴となった7月11日、浦勝良さん・すみ子さん夫妻が南平野区で営む民泊「みなみ野フィールズ不動坂」で小学生20名がブルーベリー収穫・ジャム作り体験を楽しんだ。

 勝良さんから「軸が赤くて大きくなった甘い実を食べてくださいね。ブルーベリーが酸っぱいというより甘くておいしいという思い出になったらうれしい」と挨拶。子どもたちは真剣に聞きながらも待ちきれない様子で、さっそくブルーベリー収穫体験が始まった。

 ひたすらに無言でブルーベリーを採り続ける子、友達と量を競いながら収穫する子、収穫よりも食べることをメインに楽しむ子、みんな思い思いの収穫体験。ブルーベリーをつまみながら、「おいしい!」「うますぎてたまらん!」と声を漏らしていた。

 収穫後は2班に分かれてジャム作り体験。ぐつぐつと煮詰めながら、灰汁を丁寧に取っていく。丁寧に灰汁を取ることがおいしさの秘訣だそうだ。1年生から上級生まで代わる代わるかき混ぜながら、じっくりとジャムを煮詰めた。

 ジャム作り休憩の班にはすみ子さんから特製のブルーベリーシロップの掛かったかき氷が振る舞われた。初夏の暑さに冷たいかき氷が沁みる。「おかわりは?」と声が上がるほど大人気だった。近くにはブランコやハンモックなどのアスレチックがあり、大はしゃぎで楽しんだ。

 ブルーベリー収穫体験は今年で12年目。ジャム作りを始めた直後から子どもたちの体験を考えていたという。8種類もの樹種があるそうだが、今年は梅雨でも晴れ間が見られ、良く実ったと喜んでいた。勝良さんは「幼い時に山で栗や柿を取って食べたり、野原で駆け回ったりした経験がふるさとへの気持ちを醸成させている。小学生にも同じような思い出をつくってほしい。」と語った。子どもたちにその思いはきっと届いているだろう。ふるさとへの想いが、子どもたちの思い出としてつながれていく。