田植えに県内外から参加

棚田を守ろう会」(原和男会長)は、小阪区の米作り体験農場で田植え体験のイベントを5月15日に開催しました。同会は、荒地となっていた棚田を復元し、無農薬による米作りに取り組んでいます。–pagebreak–

現在は0.4ヘクタール・84枚の棚田を耕作中。当日は、県内外から、子どもを含む23人の一般参加者が訪れ、晴天の下、スタッフとともに田植えを楽しみました。

朝9時に集まった参加者は、まず苗代での苗取りを体験。その後、棚田の下のほうから植えに向かって1枚1枚、手で苗を植え始めました。この日は11時から、苗を取った後の苗代を牛でかく、昔ながらの牛耕を実演。参加者らはしばし手をとめ、その様子を見入っていました。

また、無農薬で作る田んぼにはカエルやイモリなどさまざまな生き物が生息しており、子どもたちは、それらを観察したりつかまえようとしたりと、田んぼの自然を満喫していました。

昼食休憩では、同会が混ぜごはんや天ぷら、うどん、サラダなどを用意。飲み物には両谷園のほうじ茶、耕人舎の梅ジュース、天ぷらには熊野黒潮本舗の塩を添えるなど、色川の産品も紹介しました。

休憩後は田植えを再開し、午後4時ごろには84枚すべての田んぼに苗が植えられ、イベントは無事に終了しました。

同会では6月12日に草取り体験のイベントを予定しており、詳細はホームページ(http://www.zb.ztv.ne.jp/tanada/)等で案内します。
(執筆:たき)

田植えの手を止め、牛耕を見学する参加者。この日は多くのカメラマンも撮影に来ていました