晴天に恵まれた籠の大運動会

籠の運動会

西部地区の一大イベント「籠の大運動会」(色川西部地区・那智勝浦町公民館籠分館主催)が11月3日、田垣内区の旧籠小学校運動場で開催された。第38回を迎える運動会は、籠小学校が廃校となった後、地域住民の呼びかけで毎年開催されている(紀伊半島大水害の年を除く)。

晴天に恵まれたこの日は、色川の住民を中心に町内外から250人以上の参加者が訪れ、山あいの静かな集落が大いに賑わった。西部地区の住民が中心とって運営を行っており、競技は子どもからお年寄りまで楽しめるよう工夫がされている。また色川の小学校、中学校も協力して運動会の開催をサポートしており、廃校となった運動場に子どもたちの声と笑顔があふれていた。

現在、旧籠小学校は「町立籠ふるさと塾」として、新規定住者の受け入れや農業体験などで有効活用されている。また、周辺には数軒の移住者世帯が暮らしており、かつてとはまた違った活気に満ちている。運動会の準備と運営に関しても、移住者らが担っている役割も大きく、後呂光さん(籠分館長)は「今回は若い人の力を感じた。若者の働きがあってこそ運動会が続けられる」と、今後の開催へ向けた意欲を見せた。