鹿皮を使って太鼓&小物作り講座

鹿皮活用

鹿皮太鼓作り&鹿革細工ワークショプが2月18、19日の2日間にわたり円満地公園オートキャンプ場で開催された。色川の住民を対象にしたイベントで13人ほどが参加した。講師は、静岡県富士宮市で半猟師半きこりの生活をしている井戸直樹さん、同地区で革細工を得意とするアーティスト遠藤さん、名古屋在住太鼓作り職人の長谷川さんの3人。

鹿革の利用法としては大きく分けて3つある。自分でなめして毛皮として利用する、なめし業者に送って革製品を作る、生のまま太鼓作りなどに利用する。ちなみに「なめし」とは薬品を使って腐らないようにし、かつ柔らかくする工程だ。

今回は、1日目になめし業者に鹿皮を送るための皮の下処理と鹿皮を使った太鼓作り、2日目にすでになめされた鹿革を使っての革細工を行った。講師の3人はまさにプロで、その技術はもちろんのこと、それぞれのキャラクターや変わった趣味によって、2日間通して新しく楽しい世界を見せてもらった。

参加者からは「太鼓作りや革細工となると若干構えてしまうところもあったが、いざやってみると意外と簡単で今後も取り組んでいきたいと思った」「太鼓の胴も竹や杉檜を使うことで、ここにあるものでできるというのはとても作りがいがある」といった感想が寄せられた。

主催者からは「捨てられる鹿革の有効活用ということで始めた企画ではあるが、かたい話ではなく楽しく利活用していこうというムードが生まれたことはすばらしく思う。今後も継続してこの動きを展開できたら」と話した。

「ここにあるもの」「誰でもできる」「なんといっても面白い」、これらが継続性の鍵を握っていることは間違いなさそうだ。

鹿皮活用