地域の平穏に感謝を 色川神社例大祭

大野例大祭

9月15日、今年も無事に色川神社の例大祭が執り行われた。

開始30分前に向かったところ、すでにたくさんの住民が鳥居をくぐっていた。色川神社は車道の下にあるため、一度階段で下りる必要がある。20段ほどの階段を下りきるとすぐに大きな岩が視界に入る。実はこの川向かいにある大岩が神社のご神体として崇められている。まず一番大きなサカキが飾られたこの場所で皆、手を合わせる。

ようやく鳥居をくぐると本殿へと向かうのぼり階段。のぼりきると苔むした地面、今にも倒れそうな大木に囲まれ、まるで異世界に迷い込んだかのような雰囲気にとらわれる。すでに30人ほどの大野区、熊瀬川区の住民が集まっていた。

毎年、この日に行われる例大祭では五穀豊穣、無病息災、地域の平穏と発展の感謝を神様に伝えるために宮司が祝詞を奏上し、また大野区長が「御祭文」を読み上げる。この祭文は神様への感謝の気持ちと地域の発展に努めることを伝える文章で、例祭で区長あるいは区長代理が務めることは珍しいとのこと。

その後、区の役員が玉串を奉納し、最後に参拝者にお神酒の振る舞いと餅まきが行われた。

地域を見守り続ける祈りの場での神事にて、あらためて地域に生き、生かされていることを感じた。

餅ほり