初夏を感じる香り

茶摘み体験

5月6日は夏の始まりにあたる立夏、日差しは強いが薫風に新緑がきらめきさわやかな陽気の中、円満地公園オートキャンプ場主催による茶摘み・釜炒り茶作り体験が行われた。

毎年恒例のイベントとなっており、那智勝浦町内や新宮市、太地町などから、子どもを含む46名が参加。その多くはリピーターという人気のイベントである。体験内容は、お茶の新芽を手摘みし、摘んだ茶葉を大きな鉄釜でパチパチと音がするまで炒り、むしろの上でしっかり揉んでから天日干しをするというものだ。

今年は茶葉の生育がよく、新芽が少し伸び過ぎた様子ではあったが、地元住民の指導のもと、参加者たちは小気味よく一芯二葉を摘んでいた。また、釜炒りが始まると、茶葉の香ばしさが辺りを包み、新緑の薫風と相まって一段とさわやかさが増したようであった。リピーターの一人は「風が気持ちよく、いつもでも摘んでいたい」と夢中になって手を動かしていた。

昼食には、山菜の天ぷら、色川の平飼い有精卵の卵かけごはんなどが振る舞われ、芝生の上で味わいながらしばし休憩となった。

釜炒り茶が仕上がるにはさらに2、3日天日干しの必要があり、参加者たちは手製のお茶を味わえるのを心待ちに色川を後にした。

茶摘み体験