道具の手入れを学ぶ目立て講習会

目立て

秋も深まり農閑期に入った11月4日、のこぎり、チェーンソー、草刈機の目立ての講習会が口色川会館で行われた。

経験豊富な講師陣として、野本照雄さん、前河土好光さんがのこぎり、塩崎匡さん、前河土清さん、久保惠資さんがチェーンソー、岡口努さんが草刈機を担当し、長年培った技術を伝授。

多くの参加者がそれぞれ普段使っている道具を持ち寄り、日々の使い方や手入れの仕方を熱心に聞いていた。

また、鎌や刃物の研ぎ方の講習も行われ、男性だけでなく、女性や子どもも自分の道具を持って来て、教えてもらいながら研いでいた。

参加者の道具を見た講師たちは「これ真っ直ぐに切れんやろ?同じ方ばっかりすっとるからや」と一目で問題点を指摘。「こっちやったら、今度はこうやってやらなあかん」と実演も交えて丁寧に目立ての仕方を指導していた。

使い捨ての刃を使っていたり、普段目立てをすることがない参加者には一見何の道具かわからないものもあったが、実際に目の前で使い方を見せてもらうと、「こんな便利なものがあったのか!」「そういった道具を手入れするための道具はどこに売っているのか?」と聞き、「今後は自分の手で目立てができるようになりたい」と口をそろえていた。

しかし、講師陣の熟練された細かい技術はそう簡単に真似できるものではなく、やっとの思いで目立てた刃を講師に見てもらうと、「ここをもっとすらなあかん」と指摘。一人前の道具を作るにはまだまだ時間がかかりそうだ。

目立て

女性や子どもたちも刃物の研ぎ方を教えてもらう