災害乗り越え、笑顔で忘年会

口色川区の老人会「愛好会」と婦人会「みどりの会」が、12月4日に口色川会館で合同の忘年会を開催した。–pagebreak–
 

9月の台風12号により深刻な被害を受けた口色川区では、土石流で住居が壊され、区外に避難せざるを得なかったお年寄りも少なくない。みどりの会では、区内のお年寄りを元気づけようと、10月に手作りの弁当を配布する活動を行ったが、今回は、区外に避難したお年寄りも招いて、みんなで一緒に楽しめる忘年会を企画。快晴の暖かい日となった当日、約35人が集い、区外に避難した住民とも再会を果たした。
 

みどりの会のメンバーが、お年寄りたちに少しでも笑顔になってもらいたいと、11月から準備、練習を重ねてきたプログラムの最初は「色川シーワールドのあしかショー」。黒のウェットスーツであしかに扮したメンバーが、風船でバレーやピンポンをするなど、コミカルな演技で観客の笑いを誘った。
 

続いて、グループに分かれてのカードめくりゲームでは、お年寄りも体を動かして熱戦を繰り広げ、ゲームに参加しなかった人も大いに観戦を楽しんだ。その後の昼食では、ぐつぐつと煮えるすき焼きを囲んでゆっくり味わった。
 

午後は、みどりの会メンバーの聖歌隊による聖歌。手作りの衣装と美しい歌声で、クリスマスの雰囲気を演出した。最後は「もちほり」ならぬ「飴ほり」で、聖歌隊がまく飴やお菓子を皆が我先にと拾い集めた。
 

閉会の挨拶では、みどりの会の齋藤真弓会長が「災害を受けて大変な年になったが、これからも皆で支え合いながらがんばっていこう」と呼びかけ、笑顔に包まれた忘年会を締めくくった。(たき)

 

大盛り上がりの飴ほり